著者
成 耆政 須澤 和広
出版者
学校法人松商学園松本大学
雑誌
教育総合研究 = Research and Studies in Education (ISSN:24336114)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.55-87, 2019-11-30

本稿では、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)事業により、関係事業者の利益を図り、以て本事業を普及させるため、採算の取れるビジネスモデルの可能性について論じる。そのため、第一に、ソーラーシェアリングの定義や目的、着目した植物の性質などの概要を述べる。第二に、関連した制度や目的の達成度などの現状と、そこから見えてくる課題を明らかにする。第三に、先進的事例を分析するために、事業を類型化し、関連した事例を取り上げる。そして第四に、新しい制度や技術に対応したソーラーシェアリングのビジネスモデルの採算性を試算する。結論として、PPAモデルを導入することが、今後のソーラーシェアリング事業の活路の一つであると主張する。