著者
菊田 雅宏 中村 淳史 須田 健二
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.55, no.9, pp.515-523, 2022 (Released:2022-09-28)
参考文献数
22

血液透析中に気泡検知器で検知されずに体内へ送られている微小気泡の存在が報告されている.そこで,本研究では微小気泡の発生状況と血液透析用留置針内径,血液流量,脱血圧との関係について実験的な検討を行った.患者の血液循環を模擬した実験モデルを作製し,留置針内径17,18,19 ゲージにおいて血液流量200,250,300 mL/min とした場合と,脱血圧のみを変化させた場合の気泡数,気泡径,気泡体積を静脈側留置針の直後で計測した.計測された気泡の多くは100 μm 未満のマイクロバブルであり,気泡数は留置針が細い,血液流量が多い,脱血圧が低いほど増加した.とくに,設定血液流量と実血液流量の乖離率が-5%以上になる脱血不良の状態では急激に微小気泡が増加した.本研究から,留置針内径に対して過度な血液流量の設定をした場合や脱血不良が生じている場合には,微小気泡が患者の体内へ多量に流入していることが示された.
著者
須田健二 五味弘
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.239-240, 2014-03-11

組合せテストの品質を保ち、かつテスト回数を少なくするためのテスト技法として直交表とオールペア法(被覆表)が知られている。しかし今まではその生成ツールの使いやすさやテスト回数が少ないなどの理由からオールペア法の方がより多く利用されてきた。また、組合せの個数を 2個に固定するなど限定的な使用が多かった。そこで我々が開発している万能型直交表生成ソフトGaloisと代表的なオールペア法の生成ソフトであるPICTに対して、因子数やその水準数、強さが与えられた時のテスト回数と網羅率を求めた。そして、それらを比較検討することにより,テスト対象のソフトウェアにより適した技法として、直交表とオールペア法のどちらを選択するべきかの指針を与える。