著者
小川 智明 工藤 栄亮 須田 博人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.156, pp.37-42, 2000-06-23
参考文献数
9
被引用文献数
9

無線アドホックネットワークのルーティングプロトコルとして, 送信局から受信局まで複数のルートを構築するマルチルート構築法を提案する.本方式では, 複数のルートを構築する際, 制御信号中に他ルートの存在を示すフラグを設定することにより, 互いに相関の少ない複数ルート構築を可能にしている.本方式について計算機シミュレーションによってネットワークのトラヒックを考慮した特性を検討した結果, パケット損失率に優れており, 高信頼な伝送が要求される場合に有効であることを示す.
著者
藤原 淳 須田 博人 安達 文幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム
巻号頁・発行日
vol.98, no.601, pp.77-82, 1999-02-18

本検討では,ターボ符号および上りサイトダイバーシチをW-CDMAに適用し,サイトダイバーシチ合成周期をパラメータとして,特性の評価を行った.その結果,合成周期が10msから80msにわたり,サイトダイバーシチによる合成利得が得られることを確認した(最大ドップラー周波数f_Dが80Hzの場合),さらに,サイトダイバーシチ状態において,ターボ符号の特性を,従来法である畳込み符号とRS符号の連接符号と比較し,シャドウイングあり,なしの双方の場合において,ターボ符号の特性が従来法を上回っていることを確認した(f_Dが80Hzの場合).f_Dが5Hzの場合においても,シャドウイングを考慮した場合には,ターボ符号は従来方式より優れた特性を示すことを確認した.