著者
飛川 光治 宮永 龍一
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.149-152, 2006-06-15
被引用文献数
2 3

ナスの促成栽培におけるキオビオオハリナシバチの受粉効果について,セイヨウオオマルハナバチと比較して検討した.試験は透明ネットで2つに分割したビニルハウスで実施した.分割した2区画に24株ずつのナスを定植し,それぞれキオビオオハリナシバチおよびセイヨウオオマルハナバチのコロニーを2004年12月29日から2005年6月1日まで,1群ずつ放飼した.その結果,キオビオオハリナシバチの受粉効率,収量および品質は,セイヨウオオマルハナバチと同等であったことから,キオビオオハリナシバチはセイヨウオオマルハナバチの代替花粉媒介昆虫となり得る能力を持つと考えられた.なお,今回は小面積での実験であるため,今後,実用規模での実証試験が望まれる.
著者
飛川 光治
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.7, no.3, pp.381-385, 2008-07-15

ナスの花粉の発芽に及ぼす置床後の培養温度の影響について寒天培地上で検討した.花粉の発芽および花粉管の伸長は,花粉の置床直後に発芽適温の25℃で1時間以土経過すれば,その後に15℃に遭遇しても,常時発芽適温で経過した場合と比べて同等であった.一方,置床後に一時的に15℃に遭遇した場合には,その後に25℃に1時間遭遇しても有意に劣ることが示された.ナスの慣行加湿促成栽培における日中の25℃加温と受粉時間帯の果実生産への影響については,11:00〜14:00の3時間の加湿処理中に人為的に授粉することにより,種子数,正常果収量および果実外観は,加温処理外の時間に授粉した場合に比べて有意に向上した.また,それらは11:00〜12:00の1時間の加湿処理時に授粉することだけでも,加湿処理をしない慣行栽培に比べて有意に向上した.