著者
飯塚 春尚 小野里 康博 蘇原 直人 石原 弘 小川 哲史 伊藤 秀明 柿崎 暁
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.94-95, 2008-06-15 (Released:2013-08-02)
参考文献数
3
被引用文献数
1 1

CO2送気と通常送気で大腸ESD時穿孔・穿通した症例を経験した。直腸Rbの歯状線にかかるLST-Gを通常送気で行い術後レントゲンで後腹膜気腫,皮下気腫に気づいた。術後発熱,炎症反応上昇を認めたが保存的加療し軽快。CO2送気で上行結腸LST-NGをESD中に穿孔しクリップ縫縮し,術後異常所見を認めなかった。腸管外に漏れた送気量,腸液量に違いがあるがCO2送気は通常送気と比較し大腸ESDの安全性を高める一つの方法と思われた。