著者
飯塚 浩昭 坂本 秀樹 中村 納 南 敏
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.365-366, 1992-09-28

マルチメディア時代の到化を前に各種情報の標準化が進んでいる.なかでも静止画像の符号化方は,JPEG方式が標準となった.しかし,このJPEG方式は比軟的に緩やかな濃度変化をもつ写真画像を対象としたもので,エッジの強い文字画像を対象とした場合,再生画像に鈍りやブロック歪みなどを生じ良好な結果を得ることが困難である.この問題点を解決するために各種のパラメータ設定法をはじめとする軽減手法が提案されているが,多くのものは写真部と文字部が分離できることを前提としており本報告で対象とするような分離困難な画像について触れられていない.本報告では,文字と写真の混在する画像に対して双三次関数による近似と,可変サイズのブロックを導入することで,写真部と同等以上の符号化効率を得ることができる符号化方式について報告する.