著者
中川 優樹 石田 貴正 平野 晃昭 中村 納
出版者
工学院大学
雑誌
工学院大学研究報告 (ISSN:03685098)
巻号頁・発行日
no.111, pp.85-90, 2011-10

This paper considers a highly accurate extracting method for facial area and facial parts from a natural background based on moving and color information. To obtain facial parts, Q-element in the YIQ color model and Quesi-chrome (Qc) in the modefied HSV color model are mainly used. In our previous method, more than 90% of extracting accracy of facial areas was obtained. However, there still remain problems to be solved such as extraction accuracy and the evaluation of the facial area extracted. In this system a robust extraction system is proposed. From the computer simulation using 14,179 images, 97.10% for facial area and using 3,562 images, 92.70% for the mouth and 89.80% for the eyes are correctly extracted, respectively.
著者
飯塚 浩昭 坂本 秀樹 中村 納 南 敏
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.365-366, 1992-09-28

マルチメディア時代の到化を前に各種情報の標準化が進んでいる.なかでも静止画像の符号化方は,JPEG方式が標準となった.しかし,このJPEG方式は比軟的に緩やかな濃度変化をもつ写真画像を対象としたもので,エッジの強い文字画像を対象とした場合,再生画像に鈍りやブロック歪みなどを生じ良好な結果を得ることが困難である.この問題点を解決するために各種のパラメータ設定法をはじめとする軽減手法が提案されているが,多くのものは写真部と文字部が分離できることを前提としており本報告で対象とするような分離困難な画像について触れられていない.本報告では,文字と写真の混在する画像に対して双三次関数による近似と,可変サイズのブロックを導入することで,写真部と同等以上の符号化効率を得ることができる符号化方式について報告する.
著者
森近 佑次 中村 納
出版者
工学院大学
雑誌
工学院大学研究報告 (ISSN:03685098)
巻号頁・発行日
vol.101, pp.185-188, 2006-10-30

This paper presents an automatic gender discrimination system, which can be applied to the marketing research. In general, the difference of appearance between man and woman can be used to distinct their sex. Before investigating the difference of the appearance, the persons's area must be isolated from the background. A fast extraction algorithm of the person's area is described in this paper.
著者
渡部 大志 崔 英泰 酒井 勝弘 中村 納
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
巻号頁・発行日
vol.111, no.431, pp.129-130, 2012-02-02

防犯カメラからの犯行現場画像と被疑者画像との撮影角度を吸収するため,姿勢変化に対する耳介認証システムのロバスト性を向上させるアルゴリズムを提案した.カメラ平面外回転方向への姿勢変化に対応するため,姿勢変化後のGabor Jetを推測し判別分析に学習させた.提案手法の有効性が実験的に確認でき,犯行現場画像中の耳介画像から被疑者候補を挙げるシステムの精度向上の可能性が示せた.
著者
松橋 聡 藤本 研司 中村 納 南 敏
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.49, no.6, pp.787-797, 1995-06-20
参考文献数
17
被引用文献数
49 13

顔画像認識技術における重要な研究課題として, 撮像時の環境変動に対する処理精度の安定性の向上が挙げられる.これに対し, 筆者らは任意背景中からの人物領域の抽出法として, HSV表色系と特異値分解を用いた手法を提案している.本手法は, 人物の肌色が彩度値において比較的高いことに着目して, 彩度成分画像に対して特異値分解を施すことにより, 人物位置の特定を行っている.しかし, 従来の彩度の変換式では, 本来, 彩度が低いはずの黒に近い色が高い彩度を示し, 低彩度として表せていなかった.これが, 顔領域の抽出に悪影響を及ぼす場合があり, この影響を避けるためには黒に近い色を低彩度として表す必要がある.本論文では, 彩度を無彩色からの距離として定義した, より人間の視覚に近い彩度の変換式を提案するとともに, 提案方式による顔領域抽出実験の結果について報告する.実験は, 従来手法で人物の位置の特定が正しく行えなかった画像111枚を用いて行われ, そのうち99枚について人物の位置特定が正しく行われ, 提案方式の有効性が確認された.
著者
栗原 良太 中村 納
出版者
工学院大学
雑誌
工学院大学研究報告 (ISSN:03685098)
巻号頁・発行日
no.113, pp.97-104, 2012-10-30

In this paper a highly accurate extraction algorithm of moving individuals existing in the complicated backgroundsand lighting conditions is presented. In the previous method, a moving individuals appearing in the complicated background could not be distinguished.The moving objects such as cars, trees, animals must be discriminated from moving individuals in the outdoor environment.In this paper, a new method for isolating individuals area is presented. By restricting individuals area using a ellipsewith variable parameters, the individuals area is effectively isolated and detected.
著者
平山 泰崇 中村 納
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解
巻号頁・発行日
vol.97, no.386, pp.25-32, 1997-11-20
被引用文献数
3

筆者らは修正HSV表色系と等濃線分布に基づく個人識別方式を提案し, その有効性を確認している. 一方, システムの実用化を考えた場合には, 入力環境の変動に対する識別精度の向上が重要な課題となる. 従来手法では入力段階と登録段階で表情が大きく変化した場合に識別精度が若干低下することが確認されている. また, 従来手法では, 入力画像に人物は1人のみという制約条件を付加してきた. そこで本論文では, 差分画像を用いることによって表情変化にも対応できる人物識別方式を提案する. また, 再帰処理を用いた複数人物に対応可能な顔領域抽出法についても述べる. 実験の結果, 提案方式の有効性を確認した.