著者
横井 風児 安藤 一也 飯尾 正明
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.14, no.6, pp.431-439, 1984-12-31

^<11>C-glucose を経口投与した8例のパーキンソン病患者と5例の正常者の脳内 glucose 代謝を検討するため,positron emission computed tomography (PET)により,大脳皮質(前頭葉,側頭葉,後頭葉)及び線条体における^<11>Cの集積量を比較検討した。^<11>C-glucose は光合成法により^<11>CO_2より精製した。(1)パーキンソン病患者8例の内4例につき線条体及び大脳皮質各部の^<11>C集積量には有意差は認められなかった。(2)8例のパーキンソン病患者の線条体及び大脳皮質各部の^<11>C集積量と正常例5例のそれとを比較検討したが有意差はなかった。