著者
飯島 一智
出版者
独立行政法人国立成育医療研究センター
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

バーキットリンパ腫 (BL) において特異的に発現するZinc Finger型タンパク質ZNF385Bの発現と機能を解析した。ZNF385BはBLのnormal counter partと考えられている、胚中心のB細胞において発現していた。薬剤依存的にZNF385Bを発現誘導可能なB細胞腫瘍細胞株を作成した。最も長いアイソフォーム (IF-) 1がアポトーシスを誘導するのに対し、N末のZinc Fingerドメインを欠くIF-2/3はB細胞受容体に対する抗体刺激やCD20架橋刺激によって誘導されるアポトーシスを抑制した。ZNF385Bは成熟B細胞においてp53と結合し、FAS/CD95, PERPの転写活性を変化させることでアポトーシス制御に関与していることが示された。