著者
飯島 恵
出版者
順天堂大学
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.501-508, 2005-12-30
参考文献数
7

ADHDやアスペルガー障害に代表される軽度発達障害における関心は医療関係者と教育現場で近年高まってきている.軽度発達障害の子供たちの一番の問題点は知的に明らかな遅れがないためさまざまな困難を抱えているにもかかわらず障害に気づかれない点である.軽度発達障害の子供たちへの早期介入は,二次的に併発する情緒や行動面での問題を予防する上でも非常に重要である.そしてこのような子供が通常学級に在籍しながら,それぞれ個人にあった,個別の教育がうけられるようにするための特別教育支援が文部省によりたちあげられている.教育・医療にかかわるさまざまな職種・機関が協力して早急に軽度発達障害の子供たちの支援体制を確立する必要がある.
著者
齋藤 正博 飯島 恵 西尾 温文 込山 洋美 東山 峰子
出版者
順天堂大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

家族機能評価尺度(FACESIII)及び家族イメージ法(FIT)が小児がんの家族評価に有用か検討した。6歳以上の患児とのべ14家族を対象に入院の異なる時期に調査を実施した。FACESIIIでは欧米の報告とは異なり家族機能が不安定な家族が見られた。FITでは臨床で見られなかった家族の力動や特徴を捉えることができた。時期による家族関係の変化も捉えられた。これらの家族機能評価は多様な家族に対する有効な支援につながると考えられた。