著者
太田 和子 香川 彰
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.327-332, 1996 (Released:2008-05-15)
参考文献数
22
被引用文献数
13 11

ホウレンソウ(Spinacia oleraceaL.)F1品種'松緑'のシュウ酸含量を低下させることを目的にジ硝酸態窒素の濃度と硝酸態窒素対アンモニア態窒素の比率の影響について検討した.植物体は,0~100ppmのNO3-を含む養液で生育させたところ,窒素濃度が10ppmより低いとき,シュウ酸含量は低下したが,生育も不良となった.さらに,葉中の全窒素含量も低くなった.次に,硝酸態窒素とアンモニア態窒素の混合割合を変えて栽培した.アンモニア態窒素の割合が高くなるほど総シュウ酸,水溶性シュウ酸ともに含量が低下した.生育は季節により変動があったが,アンモニア態窒素が75%以上の高比率の区では低下した.しかし,混合区でもアンモニア態窒素の割合が25%より低いと,生重が低下しない区もみられ,生育を落とさずにシュウ酸含量を低下させられる可能性がみいだされた.