著者
馬場 貴之 山田 武志 北脇 信彦
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.82(2005-MUS-061), pp.79-84, 2005-08-05

自動採譜や音楽検索において,楽器音の音源同定は重要な要素技術である.本稿では,単一楽器の孤立発音を対象とした,HMM とMFCC を用いた楽器音の音源同定について述べる.まず,適切なHMM のパラメータを決定するために,RWC の楽器音データベースを用いて同定実験を行った.その結果,HMM の状態数と混合分布数が各々9,12 のときに88.65%の同定率が得られることが分かった.次に,学習データの量が同定率に及ぼす影響を調査し,学習データの量と同定率の関係を明らかにした.