著者
牧野 昭二 ルトコフスキ トマシュ 宮部 滋樹 寺澤 洋子 山田 武志
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本プロジェクトでは、人が音の空間性を認識するときの脳活動に着目し、基礎研究を行なうとともに、このような空間性を有する音の聴取時に観察される特徴ある脳活動を利用したブレインマシンインタフェースの開発を行なった。今年度は、空間聴覚刺激に対する事象関連電位の統計的特徴に基づいた電極と潜時の選択手法を提案し、識別率を向上させた。音の出力法の試みでは、スピーカによる実音源と仮想音源でP300反応に個人差があること、視覚刺激より振幅が小さいこと、頭部伝達関数を利用した空間聴覚刺激が後頭部にP300を誘発させることを確認した。
著者
真船 奨 島村 誠 鈴木 博人 外狩 麻子 木下 芳郎 山田 武志 疋田 篤史
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
鉄道技術連合シンポジウム(J-Rail)講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.19, pp.487-488, 2012-12-04

Than doing the actual experiment, in order to evaluate the safety of passenger flow and passenger evaluation station, the consideration by the simulation model is realistic. System for safety evaluation of the station in the event of failure by utilizing simulation technology, in this study, we have examined the specifications of sub-models that are required there. In addition, conduct a case study that assumes a situation where using a part of the sub-model for the models studied, underground station is flooded due to the tsunami and heavy rain guerrilla, we have confirmed the effectiveness of the system.
著者
三上 雄一郎 牧方 康裕 北脇 信彦 山田 武志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.121, pp.49-54, 2009-07-02
参考文献数
7

全IP(Internet Protocol)技術を特徴の一つとする次世代ネットワーク(NGN:Next Generation Network)における音サービスの主たる品質要因は,時間連続的な符号化ひずみ,時間離散的なパケット損ひずみ,及び信号の周波数帯域制限ひずみである.筆者らは,これまで楽音信号に対して,連続ひずみ,離散ひずみ,帯域制限ひずみを考慮した客観品質評価法を検討してきた.本稿では,同じ構造の客観品質推定尺度を用いて,音声信号の客観品質推定について検討し,楽音と音声の双方に適用できる客観品質評価尺度の開発を目指す.
著者
久田 嘉章 野田 五十樹 松井 宏樹 久保 智弘 大貝 彰 村上 正浩 座間 信作 遠藤 真 柴山 明寛 市居 嗣之 関澤 愛 末松 孝司 山田 武志
出版者
公益社団法人 日本地震工学会
雑誌
日本地震工学会論文集
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.130-147, 2009
被引用文献数
1

本研究では、震災直後を想定し、地域住民と自治体との協働による速やかな被害情報の収集・共有を可能とする体制作りを行い、「まちなか発災対応型訓練」(町内に被災状況を模擬的に構築して行なう発災対応型訓練)を活用した震災対応力の向上と同時に、住民・自治体間の情報共有を可能とする防災訓練を実施した。協力頂いたのは愛知県豊橋市であり、住民・市職員による協働体制を構築するために、地域点検マップを作成する防災ワークショップと防災訓練を行なう活動を2005~2006年に実施した。地域点検マップによって地域の地震防災上の現況を把握し、実状に即した発災対応型の防災訓練を企画した。さらに防災訓練では、まず住民による「まちなか発災対応型訓練」を行い、その後で校区の避難所を拠点として地域被災マップを作成し、市の災害対策本部へ速やかに伝送した。一方、対策本部では市全域の被災像を把握し、延焼・避難・交通シミュレーション結果などから住民へ避難勧告の発令など、重要な情報を市から住民に伝達する訓練を行った。さらに自治体担当者を主とする訓練参加者にアンケート及びヒアリング調査を実施し、協働体制および訓練の有効性と今後の課題を確認した。
著者
山本 一公 中村 哲 武田 一哉 黒岩 眞吾 北岡 教英 山田 武志 水町 光徳 西浦 敬信 藤本 雅清
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.75, pp.101-106, 2003-07-18
被引用文献数
26 4

本稿では,SLP雑音下音声認識評価ワーキンググループの活動成果として,雑音 下音声認識評価用共通データベースAURORA-2Jと,その標準評価スクリプトによるベースライン評価結果について述べる.AURORA-2Jは,AURORAプロジェクトの AURORA-2データベースの日本語版として設計され,標準評価スクリプトも AURORA-2で配布されているスクリプトをベースとして開発されている.この共通 評価フレームワークにより,各機関における雑音環境下音声認識手法の性能を容 易に比較することが可能となり,雑音環境下音声認識手法の発展を促すことがで きると考えられる.また,自動車内における数字/コマンド発声データベースで あるAURORA-3Jの開発進捗状況についても述べる.This paper introduces a common database, an evaluation framework, and its baseline recognition result for noisy speech recognition, AURORA-2J, as an outcome of IPSJ-SIG SLP Noisy Speech Recognition Evaluation Working Group. AURORA-2J is designed as Japanized version of the AURORA-2 database and the evaluation framework is based on the AURORA-2 baseline scripts. This common evaluation framework enables to compare various noisy speech recognition techniques on a common ground. We hope more development of noisy speech recognition techniques using this evaluation framework. We also describe about AURORA-3J, digits and speech command database in car environments.
著者
馬場 貴之 山田 武志 北脇 信彦
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.82(2005-MUS-061), pp.79-84, 2005-08-05

自動採譜や音楽検索において,楽器音の音源同定は重要な要素技術である.本稿では,単一楽器の孤立発音を対象とした,HMM とMFCC を用いた楽器音の音源同定について述べる.まず,適切なHMM のパラメータを決定するために,RWC の楽器音データベースを用いて同定実験を行った.その結果,HMM の状態数と混合分布数が各々9,12 のときに88.65%の同定率が得られることが分かった.次に,学習データの量が同定率に及ぼす影響を調査し,学習データの量と同定率の関係を明らかにした.
著者
安齊 祐美 荒木 章子 牧野 昭二 中谷 智広 山田 武志 中村 篤 北脇 信彦
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.74-85, 2012-02-01
被引用文献数
1

本論文では,音源信号のスパース性に基づき,時間周波数バイナリマスク(BM)を用いる音源分離手法におけるミュージカルノイズの低減を目的とした,分離音声のケプストラムスムージング(CSS)を提案する。CSSは,近年提案されたスペクトルマスクのケプストラムスムージング(CSM)で用いられるケプストラム領域でスムージングする考え方と,ケプストラム表現による音声特性の保持の制御という観点では,マスクではなくBMによって得られた分離音声を直接スムージングする方が好ましいという仮説とに基づいている。また,従来法(CSM)や提案法(CSS)と他のミュージカルノイズ低減手法の性能を実験により比較する。CSSでは,CSMと同程度のミュージカルノイズ低減性能を有し,更に目的音声の歪の小さい分離信号が得られた。
著者
今井 新悟 伊東 祐郎 中村 洋一 酒井 たか子 赤木 彌生 菊地 賢一 本田 明子 中園 博美 西村 竜一 篠崎 隆宏 山田 武志 家根橋 伸子 石塚 賢吉 ファム ターンソン
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010

日本語学習者のための日本語スピーキング能力をコンピュータ上で自動採点するテストシステムを開発した。インターネットを介して受験でき、時間と場所の制約を受けずに受験が可能である。音声認識技術を使い、受験者の発話から特徴量を抽出することにより、自動採点を実現している。項目応答理論を用い、受験者の能力に適合した難しさの問題を出題するアダプティブテストとなっており、少ない問題数で能力の判定ができる。