著者
高倉 重義 山田 英一
出版者
北日本病害虫研究会
雑誌
北日本病害虫研究会報 (ISSN:0368623X)
巻号頁・発行日
vol.1981, no.32, pp.54-56, 1981-12-15 (Released:2011-08-11)
参考文献数
4

土壌中の線虫密度の変動を深度別に調査した結果、感受陣品種栽培区の畦上では地表~10cm、次いで11~20cmの層で著しく増殖するのに比し、抵抗性品種栽培区の畦上では地表~30cmまで植付期の30%以下に低下したが畦間では70%か残存した。感受件品種植付時にOxamyl粒剤30kg/10a施用した区では地表~10cmの層で薬剤の効果が高かったが11cm以下の層では劣った。
著者
山田 英一 高倉 重義 手塚 浩
出版者
The Japanese Nematological Society
雑誌
日本線虫研究会誌 (ISSN:03882357)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.12-15, 1972

北海道, 後志支庁管内, 真狩村字豊川の一農家ほ場より1972年7月14日に採集されたジャガイモの生育不良株 (品種: べにまる) の根に線虫のシストが多数認められ, 形態の測定値と特徴から, 本種をわが国未記録のジャガイモシストセンチュウ (<I>Heterodera rostochiensis</I> Wollenweber) と同定した。本種の寄生によりジャガイモ地上部の生育不良がほ場の一部でとくに目立ち, 土壌中の線虫密度も他のか所よりも高い。線虫の第2期幼虫, 雌および雄成虫, シストの形態的特徴はこれまでの同種についての報告とほぼ一致した。