著者
高山 静子
出版者
日本生活体験学習学会
雑誌
生活体験学習研究 (ISSN:13461796)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.73-79, 2004-01

「地域ぐるみの子育てをすすめるひだまりの会」は、乳幼児とその親子のための子育てサロンを地域で運営・推進している。NPO「子どもとメディア」は、子どもとメディアの関係について調査・研究を行う団体である。はじめに、二つの団体の活動と調査から、乳幼児の生活の現状について報告を行う。家庭で育つ乳幼児の現状は、ビデオ・テレビ視聴の早期化・長時間化と家庭内への引きこもりが広がっており、子どもが遊びと人との関わりを体験する機会が減っている。乳幼児の映像メディア漬けと親子の引きこもりには、遊ばせる場所の少なさ、遊び環境の質の貧しさ、親が遊びの必要性を知らないという3つの要因が考えられる。解決策として、①乳幼児のメディア漬けの危険性を広く知らせる。②遊びの重要性を乳幼児の親に知らせる。③遊びの場をつくるという3つの活動について報告を行う。