- 著者
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望月 雅文
高嶋 巌
- 出版者
- The Society of Chemical Engineers, Japan
- 雑誌
- 化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
- 巻号頁・発行日
- vol.8, no.4, pp.487-493, 1982
- 被引用文献数
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羽根幅の異なるタービン撹拌羽根近傍の流れを明らかにするため, 回転カメラと光膜により断層写真観測を行い, 以下の結果を得た. (1) すべてのタービンで, ファンタービンの場合に見られた流れ (ヘリカル流など) が観察された. (2) ヘリカル流が吐出される領域での勇断速度, 角運動量は, 他の領域に比較し著しく大きかった. (3) 羽根旋回域で消費される動力は全動力消費の16~36%であったが, 羽根域での単位体積当りの消費エネルギー速度は槽内の約10~20倍の大きい値であった.またこの速度は<I>B</I>/<I>D</I>=1/4, 1/5 (<I>B</I> : 羽根幅, <I>D</I> : 羽根直径) で最大値を示した。 (4) ヘリカル流領域における流速分布に対する模型を提出した.