著者
福森 雅史 高橋 紀穂
出版者
近畿大学語学教育部
雑誌
語学教育部ジャーナル = Kinki University Department of Language Education journal
巻号頁・発行日
no.5, pp.27-45, 2009-03-01

著者専攻(福森): 認知言語学・スペイン語学・ポルトガル語学, 著者専攻(高橋): 社会学・人類学, 福森, 雅史
著者
高橋 紀穂
出版者
太成学院大学
雑誌
太成学院大学紀要 (ISSN:13490966)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.167-175, 2014-03

本稿の目的は,意識のエネルギーと生産的労働によってもたらされるエネルギーを同一の地平で考えるジョルジュ・バタイユの思考を明確化することにある。議論は以下の手続きによって進められる。まず,バタイユの労働概念を,次に,彼の労働と言語との関係の思考を見る。続いて,彼が,ヘーゲル哲学の分析の中で,労働と言語的意識の両者を,エネルギー論というひとつの視点から捉えたことを示す。その後,その正当性をデリダの言語論から考える。そして,彼が思考した消費の倫理を示す。最後は,バタイユが現代のわれわれにもとめた「自覚」について考える。