著者
高水 あゆみ
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.67, pp.103_1-103_1, 2016

<p> 近年、例えば「ハロウィンの仮装」のように、「仮装」という行為を集合的に行い楽しむ現象が見られるようになってきている。スポーツの場においても「仮装」は多く見られ、社会現象となっている。東京マラソンでは様々な仮装をして走るランナーが世間を賑わした。このような、衣装や化粧等によって身体加工を行い、普段の自分とは別の姿へと変身する「仮装」という行為はどのような行為であるのか。中でも、スポーツの場に現れた「仮装」とはどのような行為であるのか。この問いには、「仮装」に関する議論を整理し、「仮装」という行為を、身体との関係からより丁寧に読み解くことが必要である。そこで本研究では、これまでの「仮装」の議論を整理し、マラソンにおける「仮装」に着目して、スポーツの場に現れた「仮装」とはどのような行為であるのか明らかにすることを目的とする。</p>