著者
鬼頭 真弓 長谷川 將 井上 正之
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.82-85, 2013-02-20 (Released:2017-06-30)
参考文献数
4
被引用文献数
1

キチンに担持させた金(III)化合物を用いる,還元性有機化合物の検出における反応条件を再検討した。反応時に用いる塩基を従来の炭酸ナトリウムから炭酸アンモニウムに変えることで,金ナノ粒子の生成による呈色が鮮やかな色調に変化した。またキチンに担持させる金(III)化合物の量を従来の五分の一まで減少させることができた。さらに,銀鏡反応やフェーリング液の還元では検出が困難であったギ酸エステルの還元性も検出できることが明らかとなった。