著者
鳥山 優 小池 亨 道羅 英夫
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2021-04-01

棘皮動物に属するマナマコは,刺激に応じて「内臓の自切・放出」を行う。我々は「その内臓放出個体を横切断すると,各切断体から個体が再生すること」を発見しており,そこには器官再生の根幹を成す分子機構が関わると考えられる。本研究は,この再生実験系における「器官再生の起点となる再生芽」に着目し,その構成細胞の起源と再生芽形成・器官形成に関わる分子機構を明らかにすることを目的とする。具体的内容として,①再生芽形成・器官形成過程の組織学的解析,②各種ステージの再生芽の網羅的遺伝子発現解析,③目的遺伝子発現細胞の同定と機能解析を行う。本研究により,再生医療の技術開発に繋がる基礎的な分子機構の発見が期待される。