著者
鳥山 優 小池 亨 道羅 英夫
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2021-04-01

棘皮動物に属するマナマコは,刺激に応じて「内臓の自切・放出」を行う。我々は「その内臓放出個体を横切断すると,各切断体から個体が再生すること」を発見しており,そこには器官再生の根幹を成す分子機構が関わると考えられる。本研究は,この再生実験系における「器官再生の起点となる再生芽」に着目し,その構成細胞の起源と再生芽形成・器官形成に関わる分子機構を明らかにすることを目的とする。具体的内容として,①再生芽形成・器官形成過程の組織学的解析,②各種ステージの再生芽の網羅的遺伝子発現解析,③目的遺伝子発現細胞の同定と機能解析を行う。本研究により,再生医療の技術開発に繋がる基礎的な分子機構の発見が期待される。
著者
藤島 政博 道羅 英夫 GORTZ Hans-Dieter FOKIN Sergei
出版者
山口大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

繊毛虫Paramecium属とその核内共生細菌Holospora属を野外採集し, 世界分布図に棲息が確認された場所をプロットすることを目的とし, 北欧(フィンランド, スウェーデン, ノルウェー)とその周辺国(エストニア, ロシア), 中国, ブラジル及びオーストラリアで現地協力者の協力を得て採集を行った。その結果, オーストラリアとブラジルで, P. caudatum, P. aurelia species, P. bursaria, 及び, 新種と思われるP. bursaria類似の細胞を採集したが, Holospora維持細胞は採集できなかった