- 著者
-
鶴田 禎人
- 出版者
- 日本医療経済学会
- 雑誌
- 日本医療経済学会会報 (ISSN:13449176)
- 巻号頁・発行日
- vol.33, no.1, pp.33-40, 2017
本稿では、計量テキスト分析によって、地域包括ケア研究の動向と今後の課題を明らかにした。まず、地域包括ケア研究が、介護・医療保険制度改革といった政策動向に追従して、量的に増加していることを指摘した。また、内容的には医療、介護、連携、首都圏の分析に偏っており、政策的な展開が不十分である低所得者、周辺地域、住まい、生活支援については研究がほとんど進んでおらず、今後の課題となることを明らかにした。