著者
鷹野 宏行
出版者
慶應義塾大学出版会
雑誌
三田商学研究 (ISSN:0544571X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.199-207, 2005-04

植竹晃久教授退任記念号本稿では,わが国における映像製作の典型的なファイナンスパーターンの製作委員会に注目し,その組織,会計,税務などの現況を考察し,その制度的不備を指摘する。さらに,現在注目されている日本版LLC についてその最新動向を踏まえ,コンテンツ製作全般に最も適した組織体であることを主張する。そして,コンテンツ産業振興のためには,LLC を利用した資金調達が可能となるようLLC における諸制度(会計基準,パススルー課税,労務出資)の確立が早急の対策課題であることを述べる。