著者
鹿島 美里
出版者
北海道大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

山東京伝の有力な後援者の一人であった松前藩主松前道広の弟、松前文京(俳号泰郷)の俳諧活動を調査・分析し、その俳諧活動を明らかにした。文京(俳号泰郷)は江戸座俳諧宗匠存義を師とし、弟の松前武広(俳号李井)とともに、大名子弟の俳人柳沢米翁・本多清秋・松平雪川・酒井抱一らと俳諧交友を行っていたことを解明した。これによって文京の江戸座俳諧活動が明らかとなり、山東京伝の係わった江戸文化圏の一端を解明することができた。