- 著者
-
黄 聖勲
- 出版者
- 昭和大学学士会
- 雑誌
- 昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
- 巻号頁・発行日
- vol.56, no.2, pp.168-174, 1996-04-28 (Released:2010-11-19)
- 参考文献数
- 6
外来相談患者の61%以上を占めている二重瞼手術希望患者に接するたびに彼らが二重瞼についてどう考えているのか, 20代韓国女性の二重瞼形成の実態および美容形成手術に対する認識と好みについて調べた結果, 次の通りであった. (1) ソウルと地方都市1ヵ所の20代女性732名を対象にして二重瞼の形成と形態そして嗜好度について調査を行った. (2) 20代韓国女性の二重瞼形成率は53.8%で, 日本の20代女性の重瞼率69.2%より低かった. (3) 重瞼の形態は, 二重瞼になっている者の60.4%が「末広型」であり, 「平行型」の二重瞼は36%に該当し, 20代までは「末広型」の多い日本人の重瞼形態と同様な様相であった. (4) 既に手術を受けた者の94.1%が形成外科で手術していた. (5) 自分で形成手術を希望したものは37%に過ぎなかったが, 将来自分の子供の二重瞼手術を受けさせても良いと考えるものは72.5%であった. (6) 客観的に好みとする重瞼の形態は, 重瞼幅のせまい「平行型」であった.