- 著者
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後藤 光與
是枝 忠子
黒沢 みつる
立沢 慶美
高橋 淳子
- 出版者
- 杏林医学会
- 雑誌
- 杏林医学会雑誌 (ISSN:03685829)
- 巻号頁・発行日
- vol.11, no.4, pp.379-386, 1980
尿たんぱく定量法として界面活性剤(トリトンX-100)を添加したトリクロール酢酸-ポンソーS改良法について検討し, Pesceらの法, 佐々木らの改良法, ビウレット法およびその他の方法と比較した。この方法は温度やA/G比による影響がほとんどなく, ビウレット法との相関係数は0.998と良好な直線相関を示し, 高感度で満足すべき再現性を示した。操作はKingsbury-Clark法のように一段階ではなく簡便さはやや劣るが, 主な利点は, 高感度でしかもアルブミンとγ-グロブリンとでほぼ同じ感度を示し, 特異性が高い点が挙げられる。