著者
岩崎 暁生 三宅 規文 武澤 友二 小坂 善仁 水越 亨 齊藤 美樹 清水 理沙
出版者
北日本病害虫研究会
雑誌
北日本病害虫研究会報 (ISSN:0368623X)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.58, pp.178-182, 2007

近年, 北海道で栽培利用の拡大が図られている小果樹アロニアの害虫相を調査した. その結果, 9種の発生を確認した. 葉を食害する種としてモンクロシャチホコ, ウチイケオウトウハバチ, サクラヒラタハバチ, 花蕾を加害する種としてメスアカケバエ, 果実を加害する種としてクロハススジハマダラミバエ, モモシンクイガ, リンゴヒメシンクイ, ツツムネチョッキリ, ケブカスズメバチの存在を確認した. この中では, 若・中齢時に集団で葉を食害し摂食量の多いモンクロシャチホコ, 果実内部を食害し収穫後に果実から幼虫が脱出するモモシンクイガ, リンゴヒメシンクイ, クロハススジハマダラミバエが害虫として重要と考えられた.