著者
池田充宏 佐藤 修康 澤村 省逸 Mituhiro IKEDA Nobuyasu SATOU Shoitu SAWAMURA 日本赤十字秋田短期大学 ASLI 岩手大学
雑誌
日本赤十字秋田短期大学紀要 = Bulletin of the Japanese Red Cross Junior College of Akita (ISSN:13430033)
巻号頁・発行日
no.1, pp.43-46, 1997-03-31
被引用文献数
1

近年,欧米では筋力の低下から来る日常生活への不適応を防ぐために,重量物等を使用した筋力強化運動が盛んに行われるようになってきた。中でも,ダンベル等の重量物を用いて行うアイソトニック・トレーニングは,トレーニングの目標を重さや回数を用いて具体的に決めやすく,手軽に実施できる利点がある。このような観点から,最近ダンベルを使った運動が手軽に出来る運動として,中高年を中心に盛んに行われ始めている。しかし,ダンベル運動実践者の中から重量,回数,頻度等の過負荷からくる関節及び筋肉等の運動器の障害が多く見られるようになった。この問題を解決するために,伸縮性の高いゴムバンドを使った運動が行われるようになってきた。そこで,本研究においてはダンベルを使った運動とゴムバンドを使った運動が生体にどのような影響を及ぼすかについて,力学的に解析することで両運動の特性を明らかにすることした。その結果,力学モデルによる比較においてダンベル運動には激力と呼ばれる筋及び関節を傷害する大きな力が作用することが明らかとなった。また,力学モデルに条件を指定して検討した結果からも同様の結果を得た。従って,筋及び関節への過負荷を防ぎ,運動効果を期待するためにはダンベル等の重量物を使用した運動よりゴムを使用した運動が初心者や中高年には有効であると思われる。
著者
Asli Kemiksiz
出版者
Japanese Society of Cultural Anthropology
雑誌
Japanese Review of Cultural Anthropology (ISSN:24325112)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.051-082, 2018 (Released:2019-06-10)
参考文献数
28

Recently, the notion of "embodiment" has become a crucial concept in robotics and Artificial Intelligence (AI) research. Embodiment emphasizes that a physical body is a requirement for intelligent interaction with the physical world. Based mainly on my fieldwork in a cognitive robotics laboratory in the Kantō region, this paper examines the fluid thought styles of roboticists, who draw on a range of disciplines in order to operationalize embodied intelligence in robots. These thought styles shape computational assemblages and the making of widely different robots intended to mirror particular aspects of life. The paper shows "life" to be infused into a research area that primarily deals with machines, data, and complicated algorithms, despite the fact that the robots are not themselves seen to be alive.