著者
村松 成司 松浦 友功 服部 洋兒 服部 祐兒 村松 常司 BRODOWICZ Gary STAVRIANEAS Stasinos
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.381-387, 2004-02-28

本研究はセルフレジスタンストレーニング(SRT)の主観的強度の違いが生体に与える影響について検討した。今回は最大の強さ100SRTと100SRTの50%強度の50SRTを設定した。実験は40秒のSRT(右腕10回,左腕10回)を間に20秒の休息を挟んで5回行った。心拍数は50SRTと100SRTの間で有意な差が観察された。呼吸商は実験を通じて50SRTと100SRT状態の間に有意な差が見られた。酸素消費量,EMGは実験を通じて50SRTと100SRTの間に有意な差が観察された。血中乳酸濃度は50SRTではほとんど変化しなかったが,100SRTでは試技後に大きく増加した。結論として,SRTは生体に与える負荷強度を意識的にコントロールすることが可能であり,SRTがトレーニングだけでなく,リハビリテーションを目的としても利用することが可能であることが示された。