著者
Daniel GUEZ 長沢 栄史
出版者
日本菌学会
雑誌
日本菌学会会報 (ISSN:00290289)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.jjom.H11-75, 2000 (Released:2020-10-13)
参考文献数
16

従来日本から未記録であったスッポンタケ科の菌,Mutinus elegans の日本における発生を初めて報告し,本種にタヌキノベニエフデ(狸紅絵筆)の和名を与えた.本種はキツネノエフデ(M.bambusinus)に類似するが,子実体がより大形で,かつほぼ全体的に比較的濃い赤色(淡紅赤色~珊瑚赤色)を帯びる点で区別される.産地としては今のところ大阪府高槻市が知られているのみであるが,11月から12月にかけて,道端や開放地などの良く陽の当たる場所においてマダケやクヌギ,ケヤキ,クスノキなどの木の下あるいはそれらの近くの地面に発生する.