著者
David J. Karoly Brian J. Hoskins
出版者
Meteorological Society of Japan
雑誌
気象集誌. 第2輯 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.109-123, 1982 (Released:2007-10-19)
参考文献数
34
被引用文献数
84 122

幾何光学およびゆっくり変化する媒質中の波動伝播論における光路追跡(ray tracing)の考え方を大気中のプラネタリー波伝播の研究に応用した。線形化した球面上の準地衡風ポテンシャル渦度方程式の解法に波動の運動学理論を適用する。子午断面内のプラネタリー波の伝播を支配する指数を定義し,波動活性量(wave activity:エネルギーに類似し,平均流変化のある場合にも保存する量)が,この指数の大きくなる方に向けて屈折されることを示す。