著者
Dicko Seydou
出版者
北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院 = Graduate School of International Media, Communication, and Tourism Studies, Hokkaido University
雑誌
国際広報メディア・観光学ジャーナル
巻号頁・発行日
vol.23, pp.21-34, 2016-09-30

本論文は、ブルキナファソでのフィールド調査のための構成概念検討を目的としたフレームワーク論文であり、ブルキナファソ周辺地域における衛生的行動適用と維持に影響を与える決定因子を探る社会学的アプローチのための論考である。衛生学と衛生的行動は社会の中で複合的な役割を果たしている。その役割には、病気(疫病)を防ぐことや、秩序や美容の要求を満たすこと等がある。ブルキナファソ周辺地域における衛生学と衛生的行動の変化を構造的因果モデルで表すため、本研究ではいくつかの理論や手法をもとにフレームワークが構築されている。具体的には、タブー理論(社会人類学)、ダイナミック理論(政治人類学、社会学、社会人類学)や健康行動変化理論(公衆衛生学や行動科学)である。