著者
Escandon Arturo
出版者
関西大学
雑誌
関西大学外国語教育フォーラム (ISSN:13472925)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.83-100, 2007-03

ヴィゴツキーの最近接発達領域(ZDP)とポストヴィゴツキー学派アプローチ(社会文化理論と活動理論)は、生活的概念と科学的概念の間の密接な関係についてより良い理解をもたらす。日本の高等教育の第2言語プログラムで、生活的概念の習得は主にコミュニケーションクラスで、一方、科学的概念の習得は文法クラスで起こる。最近接発達領域を用いた教育では、状況的な問題と科目領域の中心概念グループの生徒の取り組みめ間で「両方向移動」が必要とされる。この論文では、(生活的概念から科学的概念への)「ボトムアップ移動」を強化するための、コミュニケーションと文法クラスの両方において「欠落した移動」と呼ばれる活動を提案する。