著者
FOLATELLI Gaston
出版者
東京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

超新星の集中観測を行うとともに,その物理学的性質を調べるために研究協力者により提供されたモデリング手法を用いた。この観測は,短い間隔で得られ,かつ広い波長帯を網羅している初期の分光データを使用できたことで可能となった。ここで得られた情報により,様々なタイプの超新星の研究を行うことができた。主要な結果のひとつは熱核反応超新星の爆発によっても燃焼せずに残る物質の発見であり,これが従来考えられていたよりもはるかに一般的であることがわかった。重力崩壊型超新星については,特に低い膨張速度を示す水素が欠乏した超新星の特別なクラスを識別することができた。これは現在の爆発モデルにとって挑戦的な点である。