著者
Gamo Sigeo Shinpo Yukihiro
出版者
横浜国立大学
雑誌
横浜国立大学理科紀要. 第二類, 生物学・地学 (ISSN:05135613)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.1-11, 1992-10-30

Ce travail comporte la description et la figuration de Pleusymtes symbiotica, espece nouvelle d'amphipode gammaride de la famille Pleustidae, un ectosymbiote du gorgonace Melithaea flabellifera (KUKENTHAL), de la baie de Sagami, Japon. Elle se confond par la corolation de leur corps resemblante a la coulour des branches et des polypes du gorgonace avec le milieu ou elle vit. Cette espece devient la deuxieme representante des amphipodes symbiotiques du gorgonace Melithaea, de l'Ocean Pacifique. Maxillipius commensalis LOWRY, 1984 (la famille Maxillipiidae) a ete signalee de Melithaea sp. de la baie de Bootless, Nouvelle Guinee, Papuasie, dans la mer de Corail.
著者
Gamo Sigeo
出版者
横浜国立大学
雑誌
横浜国立大学理科紀要. 第二類, 生物学・地学 (ISSN:05135613)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.1-10, 1985-10-30

1981年6月6日より8月4日まで,東京大学海洋研究所の白鳳丸によって,東北沖の日本海溝付近海域の海産生物を中心にした研究航海(KH-81-4)が行なわれた。この航海でビーム・トロールによって採集された次に示すクマ類2種(Diastylidae)は研究の結果,何れも新種として記載さるべきものであった。Makrokylidrus (Makrokylindrus) hystrix sp. nov.は,金華山の遙か沖のSt. 12-Bt (KH-81-4),水深6380-6450mより得られ,体長約17.3mmを有する雌であった。Makrokylin-drus属はBacescu (1962)によって,全自由胸節が自由関節しているMakrokylindrus亜属と,第3と第4自由胸節が互いに融合しているCoalescuma亜属とに分けられている。本新種はこのうちの前者に属する。本種に近似のものに,北大西洋の700-1100m深より知られているM. (M.) tubulicauda (Calman, 1905)と,ジャワ海溝の7160m深より記載されたM. (M.) hadalis Jones, 1969があるが,本新種の体表に生じている棘が,背甲前方,特に前側縁付近で長くなっていないこと,第3顎脚と第1歩脚の基節の形態などに相違がみられることなどによって,前述の2既知種から明らかに区別される。Leptostylis quadridentata sp. nov.は,金華山の遙か沖のSt. 11-Bt (KH-81-4),水深5350-5370mから採集された。体長約12.3mmの幼雌の標本はクマ類中では可成り大きい方であるが,第5歩脚が全く現われておらず,未だmanca幼生期にあるものと思われる。Leptostylis属の既知の種には,第5腹節背面に4歯をもったものは知られていない。ケルマデック海溝の4410と4450m深産のLeptostyloides calcar Jones, 1969には,第5腹節背面に奇異な突起物をもつが,背甲とこの奇異な突起物との形態は,全く本新種と異なっている。