著者
楠木 伊津美 仙野 堅太 橋本 伸也 神林 勲 秋月 一城 大西 昌美 武田 秀勝 Itsumi KUSUNOKI SENNO Kenta HASHIMOTO Nobuya AKIZUKI Kazuki KANBAYASHI Isao ONISHI Masami TAKEDA Hidekatsu 藤女子大学人間生活学部 深川市立病院理学療法科 藤女子大学人間生活学部 北海道教育大学岩見沢校 松田整形外科病院口腔外科 北翔大学生涯学習システム学部 札幌医科大学保健医療学部 Fuji Women's University Fukagawa Municipal Hospital Fuji Women's University Matsuda Orthopedic Hospital Hokkaido University of Education Iwamizawa Hokusho University Sapporo Medical University
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.27-31, 2007-03-01

ヒトの生活において食事は重要な位置づけである。しかし、近年のライフスタイルの多様化に伴って食事の形態は変化し、「孤食」や栄養の偏った「偏食」がみられるようになった。そのような中で、「食育」が叫ばれてきている。食育の中でも食事の環境は大切であると考える。というのは、食事の環境は免疫機能の活性化を大きく左右し、加えて会食は、人間関係を形成するなど、社会的、精神的に良好な生活につながると考えられている。会食を行うことは、身体に必要な栄養素の摂取や心理面における満足感などの食事本来の目的のほかに、笑いや楽しみが得られ、ストレス軽減、免疫能の向上の効果があると考えられる。そこで、免疫系と内分泌系の機能検査として、末梢血中のNK細胞活性とコルチゾール値を用いて会食によるNK細胞活性、コルチゾール値の変化を検討し、会食がストレス軽減につながるかについて考察する。