著者
Hideo KAWAI Tatsuyuki SUGAHARA Mutsuko MATSUZAWA Kayoko SUMIYASHIKI Yasuo AOYAGI Yutaro HOSOGAI
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
NIPPON SHOKUHIN KOGYO GAKKAISHI (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.250-255, 1986-04-15 (Released:2010-01-20)
参考文献数
18
被引用文献数
8 12

野生食用キノコ24種27点と栽培種5種6点について,K, Na, Ca, Mg, P, Fe, Cu, Zn, Mn, Cd, Pb, ASおよびHgの13種元素の含有量を測定した.これらのキノコは主に東京,東北地方,中部地方において,1979年および1980年に採取または購入したものである.元素の含有量は乾燥重量当たりで以下にご示す範囲であった.K: 1.1~5.3%, Na: 11~267mg/100g, Ca: 5~342mg/100g, Mg: 59~299mg/100g, P: 59~1938mg/100g, Fe: 4.9~419.4mg/100g, Cu: 0.2~23.2mg/100g, Zn: 0.4~16.3mg/100g, Mn: 0.8~10.2mg/100g, Cd:0.0~38.8ppm, Pb: 0.0~17.1ppm, AS:0.0~18.0ppm, Hg: 0.0~6.3ppm.キノコの種の違いによって無機質含有量に著しい差がみられた.同種間では無機質量にいくつかの特徴が認められた.