著者
Masakazu HARA Mayuko KISHIMOTO Toru KUBOI
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
Food Science and Technology Research (ISSN:13446606)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.80-81, 1999 (Released:2006-09-08)
参考文献数
13
被引用文献数
8 10

The contents of d-limonene, a major essential oil component in citrus species, were determined in Citrus unshiu, C. sinensis and C. limon during fruit development. d-Limonene was separated from l-limonene by a capillary chiral column attached to GC. The ratio of d-form in the total limonene remained higher than 95% throughout all stages of development. In these fruits, d-limonene content reached maximum just before the pericarps turned from deep green to yellowish green. d-Limonene synthesis was confirmed to take place in the early stage of development within the month from August to September.
著者
深町 千晴 阿部 和可 渡辺 篤二
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.16-19, 1962-02-15 (Released:2009-04-21)
参考文献数
3

数種の豆腐用脱脂大豆について豆腐原料としての適性試験を行ない,その特性を調べた。(1) 試験した脱脂大豆の多くは,普通豆腐がつくり易く,またできた豆腐は保水性に富んでいる。(2) 丸大豆で作った豆腐に比較すると,色,味などが劣るので,使用に際してはこの点を考慮に入れる必要がある。(3) 豆乳全体を袋の中で凝固させる袋入豆腐の原料としては豆腐の味,色,堅さなどの点からみて好ましくない。
著者
Haruyo IWASAWA Masatoshi YAMAZAKI
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
Food Science and Technology Research (ISSN:13446606)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.275-282, 2009 (Released:2009-08-06)
参考文献数
17
被引用文献数
2 9

We have studied the neutrophil-increasing effects of fruits and vegetables and their priming effects on cytokine induction. Among fruits, bananas exhibited the most marked priming effects. Therefore, we evaluated possible differences in the biological response modifier (BRM)-like activities of bananas (such as the effects on neutrophil accumulation and macrophage morphology, and the priming effects on cytokine induction), according to their strain and maturity, using a conventional strain and a strain for highland cultivation. As a result, the total intraperitoneal leukocyte count and % neutrophils increased in parallel with the concentration and maturity of banana extracts. These effects were more marked in the highland strain. After the addition of banana extracts, marked macrophage spreading was observed, and morphological changes differed according to the strain and maturity of bananas. The priming effects on TNF-α or IL-12 induction also differed according to the maturity and strain of bananas, and could also be confirmed after oral administration. These results suggest that banana intake is associated with various BRM-like activities, and these effects differ according to the maturity level of the bananas.
著者
中林 敏郎
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.142-146, 1978-03-15 (Released:2010-01-20)
参考文献数
10
被引用文献数
5 13 3

焙煎によるコーヒー豆の有機酸とpHの変化を検討した結果。(1) コーヒーの有機酸のブチルエステルをガスクロマトグラフィーで分析して,ギ酸,酢酸,乳酸,グライコール酸,レヴリン酸,シュウ酸,マロン酸,コハク酸,リンゴ酸およびクエン酸を同定した。(2) 焙煎により有機酸はそれぞれ変動するが,特にギ酸と酢酸の増減が著しい。(3) 焙煎中,遊離酸量はメディアムで最高となった後減少し,pHもこれに応じて変動するが,総酸量はほとんど最後まで増加を続ける。(4) メディアム以降,かなりの量の有機酸が黒褐色多孔性のコーヒー豆組織に吸着される。
著者
内藤 茂三 岡田 安司 酒井 達也
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.34, no.12, pp.788-793, 1987-12-15 (Released:2009-04-21)
参考文献数
10
被引用文献数
5 12

オゾンを食品保存に利用することを目的に穀類,穀粉,豆類及び香辛料に対するオゾンの殺菌作用を,オゾン濃度0.5~50ppm,処理温度5~55℃,処理時間1~6間,流速100l/分の条件で検討した.得られた結果は次のとおりである.(1)穀粉はオゾン濃度の増加とともに殺菌効率は高まったが,穀類,豆類及び香辛料で最大の殺菌効率を示した玄そば(国内産),ブラックマッペ,ブラックペパーはオゾン濃度5.0ppm処理でほぼ一定となった.(2)そば及びそば加工品(いずれも国内産)のオゾン処理を形態別に行った結果,玄そば,粗びきそば粉,そば粉と形態が変化するに伴いその殺菌効率は低下した.(3)香辛料の中ではブラックペパーは処理温度に関係なく殺菌効率は一定であり,またクローブは処理温度の上昇に伴い殺菌効率が高まった.その他の香辛料はいずれも低温ほど殺菌効率が高まった.(4)穀類,豆類の中で最大の殺菌効率を示した玄そば(国内産),ブラックマッペはそれぞれ2時間,3時間処理で最大となり以後処理時間を延長しても殺菌効率は高まらなかったが,穀粉,香辛料の中で最大の殺菌効率を示したそば粉(ブラジル産),ブラックペパーはいずれも処理時間の延長に伴い殺菌効率は著しく高まった.
著者
古泉 快夫 佐藤 正子 武 桓子 大塚 一止
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.14, no.12, pp.545-547, 1967-12-15 (Released:2009-04-21)
参考文献数
6

電子レンジによる食品類の殺菌効果を試験し,つぎのような結果を得た。(1) 純水50mlについて電子レンジ照射による水分蒸発量は加熱時間にほぼ比例し,180秒間で約半量蒸発した。(2) 電子レンジ内部の温度上昇率は中央部がもっとも速く各部均等に上昇しない。(3) 既知微生物は20秒間照射で完全に死滅する。(4) 一般食品類の微生物は20秒前後の照射で完全に殺菌され,味・外観ともにほとんど変化しない。(5) 無処理の食品類は冷蔵庫で6日間保存中にその微生物はやや増加の傾向が見られるが,電子レンジで処理した食品類は6日間保存で微生物の増加は全然認められなかった。
著者
長野 隆男 矢野 裕子 西成 勝好
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.8, pp.344-349, 2003-08-15
被引用文献数
3 2 1

市販の絹ごし豆腐について,圧縮試験による力学物性測定と共焦点顕微鏡によるミクロ構造の観察をおこない,以下の結果を得た.<br>1) 豆腐の圧縮試験から得られた応力-歪み曲線をBST式でよくあらわすことができ,破断応力,破断歪み,ヤング率,弾性パラメーターnの4つのパラメーター値を抽出することができた.<br>2) 共焦点顕微鏡を使用することで,豆腐を固定せずにタンパク質と油滴を特異的に観察できること,1mm程度の厚さのある試料を用いてもタンパク質のネットワーク構造と油滴の状態が画像として得られることが明らかとなった.<br>3) 共焦点顕微鏡による観察結果から,市販の絹ごし豆腐は2つのグループに分けられた.すなわち,タンパク質の凝集が詰まって密にみえる「密構造タイプ」と,凝集が疎で粗い構造を示す「疎構造タイプ」である.<br>4) 「密構造タイプ」と「疎構造タイプ」の違いは,破断歪みの平均値の結果によく表されており,前者は50%より高く後者は50%より小さい値を示した.<br>5) 豆腐の力学物性測定結果は,タンパク質のネットワーク構造とよく相関し,油滴の状態との相関は低いと考えられた.弾性率,破断応力への寄与は,主にタンパク質のネットワーク構造によるためであろう.
著者
山口 直彦 山田 篤美
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.28, no.6, pp.303-308, 1981-06-15 (Released:2011-02-17)
参考文献数
11
被引用文献数
5 2

11種類の糖及び16種類の蔗糖の抗酸化力を測定し,次のような結果を得た。(1) 11種類の糖類について抗酸化力を測定した結果,五炭糖,六炭糖は酸化を促進し,また,それらの二糖類はリノール酸の酸化安定性にほとんど影響しないか,やや抗酸化的に作用する。一方,黒糖は著しい抗酸化的作用を示した。(2) 16種類の蔗糖のリノール酸の酸化安定性に及ぼす影響を試験した結果,グラニュ糖の抗酸化力はほとんど認められず対照区と同じか,やや酸化促進的な作用を示した。また,三温糖には顕著な酸化促進性が認められ,さらに黒糖は著しい抗酸化力を示した。三温糖の酸化促進性,また黒糖の抗酸化力は,これら蔗糖に含まれる微量成分(鉄,銅,アミノ態窒素,全窒素及び着色物質)のバランスの上に成立すると推論した。(3) 粗糖,グラニュ糖及び廃糖蜜の抗酸化力を測定した結果,グラニュ糖<粗糖<廃糖蜜の順であった。(4) 黒糖(L)の非透析物のDEAE-セルロースによる分画の結果,6つのピークに分別された。それら各ピークの抗酸化力を420nmの吸光値当りで比較した結果,ほとんど同じ程度の効力を示した。(5) 黒かりん糖(黒糖使用)は白かりん糖(上白糖使用)に比較して著しく安定であった。
著者
Kazuhiro Kubo Mayu Kasumi Takatoshi Yamashita
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
Food Science and Technology Research (ISSN:13446606)
巻号頁・発行日
pp.FSTR-D-23-00059, (Released:2023-07-27)
被引用文献数
1

Hard water is softened because its use in everyday life can cause various problems in the living environment. However, existing water-softening methods have a number of drawbacks. Here we examined a new water-softening method involving atomization. Three concentrations of calcium-based synthetic hard water and a commercial natural hard water were prepared. Each hard water was sprayed into the atmosphere at 1 MPa from an atomization nozzle and then collected. Part of the collected water was recirculated, and the atomization treatment was continued. After the treatment, a white precipitate and fine bubbles were generated, the Ca2+ concentration and electrical conductivity decreased, and the pH increased. Then over time, the white precipitate increased slowly and the Ca2+ concentration decreased until finally it almost fell within the recommended range. This water-softening phenomenon was thought to be due to expansion of the gas-liquid interfacial area and generation of fine bubbles with atomization. This method is extremely simple and expected to show high versatility.

17 0 0 0 エクオール

著者
田村 基
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.11, pp.492-493, 2010-11-15

大豆に含まれる大豆イソフラボンは,種々の生活習慣病予防効果が期待されているフラボノイドの一種である.フラボノイドにはフラボノイド骨格のみからなるアグリコンとフラボノイド骨格に糖が結合したフラボノイド配糖体が存在する.ダイゼインやゲニステインはイソフラボンに属している.味噌や醤油などの大豆製品では,イソフラボンのアグリコンであるダイゼインやゲニステインの割合が多く,逆に,豆腐では,イソフラボン配糖体の割合が多いことが知られている.イソフラボンの一つであるダイジンからは,腸内フローラの代謝によってエクオール(Equol, エコールとも呼ぶ)を生成する(図1).腸内でイソフラボンから産生されるエクオールは,もとのイソフラボンよりもエストロゲン活性が強く,高機能性イソフラボン代謝物とみなされている.そのため,イソフラボンよりもエクオールの機能性の高さが注目されるようになってきている.エクオールは脂質代謝に影響すると考えられている.大豆加工食品を摂取したヒトの中で,エクオール濃度が高いヒトほど血中コレステロールおよび血中トリグリセリド低下効果が顕著であったことが報告されている.また,エクオールの癌予防効果が期待されている.乳癌リスクの低さとエクオール産生量の多さに相関があるという報告やエクオール濃度の高い男性では,前立腺癌のリスクが低い可能性があるといった報告がある.女性は閉経後に女性ホルモンの量が減少することや更年期において様々な障害が発生することが知られており,この更年期障害の緩和にエストロゲンを投与するエストロゲン療法が行われる場合もある.エクオールには弱いエストロゲン活性があるため,エクオールによる更年期障害予防効果や閉経後の骨粗鬆症予防効果が期待されている<SUP>1)</SUP>.一方,エクオール産生性を有する腸内環境が健康機能を高めている可能性も示唆されている.しかし,エクオール産生能は,ヒトによって個人差が大きく,50~70%のヒトは,エクオール産生能が非常に弱いことが知られている.エクオール産生に関与する腸内フローラ(腸内細菌叢)の個々人の違いがこれらエクオール産生能の個人差を生み出していると考えられている.エクオール産生に関与する腸内フローラが,イソフラボン類の機能性発現を含めて生体内で重要な役割を担っていると考えられている.しかしながら,イソフラボン類の代謝変換に関与している具体的な食品成分についての情報はまだ乏しいのが現状である.このような現状に於いても,腸内でエクオールの産生を高める食品は新しい機能性食品(腸内フラボノイド代謝改善食品)としての魅力がある.エクオール産生を向上させる食品に関する研究が報告されている.この報告では,イソフラボンとフラクトオリゴ糖を同時に摂取させたラットのグループでは,イソフラボンのみを摂取したラットのグループよりも血漿エクオール濃度が有意に高く,フラクトオリゴ糖がラットのエクオール産生を向上させることが示唆されている.また,ヒトの調査では,肉食やお茶の摂取とエクオール産生性との相関が認められるとの報告があるが,エクオール産生性を顕著に高める食品成分はまだ見つかっていない.また,エクオール産生性の腸内細菌をエクオール非産生のヒトへ投与することで腸内でのエクオール産生性の向上が期待されるが,腸内細菌の中でエクオール産生性の菌種は非常に少ないと考えられている.内山らは,公的機関より購入したビフィズス菌29株(22菌種),乳酸桿菌184株(52菌種)を用いてダイゼインからのエクオール産生能を検討したところ,いずれの菌もエクオールを産生しないことを見出した<SUP>2)</SUP>.しかし,内山らは,ヒトの糞便からエクオール産生性腸内細菌を見出し,この腸内細菌のヒトへの応用の可能性を論じている.ヒトの腸内でエクオール産生菌を増やしてやるとエクオールを産生できないヒトでもエクオール産生能力が得られることが推察される.現在,エクオール産生を高める食品の報告はほとんどなく,エクオール産生をヒトの腸内で高める機能性食品,腸内フラボノイド代謝改善食品の開発が期待されている<SUP>3)</SUP>.
著者
前橋 健二 有留 芳佳 股野 麻未 山本 泰
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.186-190, 2008-04-15
参考文献数
25
被引用文献数
1 4

ゴーヤ料理にかつお節がしばしば使用されることに注目し,かつお節の苦味低減作用について検討した.<BR>(1)生ゴーヤおよびゴーヤチャンプルの苦味強度はかつお節をまぶすことによって著しく低下した.<BR>(2)苦味抑制効果はかつお節エキスよりもかつお節エキス調製後のだしがらに著しく認められ,ゴーヤエキスにかつお節だしがらを加えて乳鉢でよく混和したところ,その上清の苦味は大きく減少していた.<BR>(3) かつお節だしがらを詰めたカラムを作成しそれにゴーヤエキスを通したところ,ゴーヤ中の苦味成分はカラムに強く吸着し蒸留水では溶出されなかったが60%エタノールによって溶出された.<BR>これらの結果から,かつお節にはゴーヤ中の苦味物質を強く吸着する性質があることがわかり,この性質によりゴーヤに含まれる苦味成分を舌に感じさせなくすることがかつお節の脱苦味作用であると考えられた.
著者
野田 克彦 磯崎 さとみ 谷口 春雄
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.32, no.11, pp.791-796, 1985-11-15 (Released:2009-04-21)
参考文献数
16
被引用文献数
2 3

大腸菌生育に対するスパイス類の影響を検討し以下の結果を得た(1) 大腸菌のコロニー形成に対してクローブ,タイム,セージの加熱抽出水溶液は抑制的に働き,ブラックペパー,ローズマリーの加熱抽出水溶液はわずかに抑制的であり,マスタードの加熱抽出水溶液には明確な効果はみられず,ガーリック,パセリの加熱抽出水溶液およびワサビ,シソ葉,ヒネショウガの搾汁加熱液は生育促進的に作用した。(2) タイムには菌生育阻害物質としてチモールが存在するが,それと共に生育促進因子の存在も示唆され,タンニン酸など還元性物質である可能性があった。(3) 市販ガーリック粉末は大腸菌生育に促進的に働いたが,生鮮ニンニクは高濃度では生育を抑制し,低濃度域では逆に生育を促進した。市販ガーリック粉末および低濃度ニンニク汁の生育促進効果はスコルジニンによるものとの結果を得た。(4) 生鮮ワサビ,シソ葉,ショウガ,および乾燥パセリなどに菌生育促進効果がみられたのはアスコルビン酸によるものと推測した。
著者
Hiroshi TAKII Takashi KOMETANI Takahisa NISHIMURA Takashi KURIKI Tohru FUSHIKI
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
Food Science and Technology Research (ISSN:13446606)
巻号頁・発行日
vol.10, no.4, pp.428-431, 2007-11-25 (Released:2008-08-28)
参考文献数
18
被引用文献数
20 23

Gastrointestinal disorders after ingesting a sports drink were investigated during bicycle exercise. The experiment consisted of a preliminary exercise, a 10 min rest, and 30 min of exercise. Seven healthy untrained volunteers ingested either water or a sports drink based on highly branched cyclic dextrin (HBCD), commercially available dextrin of DE16 or glucose immediately after the preliminary exercise. The mean gastric emptying time after ingestion of the HBCD-based sports drink was significantly faster than that of the glucose-based drink. Gastrointestinal disorders were monitored by a questionnaire. The mean degree of subjective flatulence and the mean number of belches were few with the HBCD-based drink during exercise. When volunteers drank the sports drink based on 10% HBCD during bicycle exercise, they experienced few gastrointestinal disorders and consequently could continue the exercise comfortably with little fatigue.
著者
Shigehiro NAITO Shinji FUKAMI Yasuyuki MIZOKAMI Rieko HIROSE Koji KAWASHIMA Hiroyuki TAKANO Nobuaki ISHIDA Mika KOIZUMI Hiromi KANO
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
Food Science and Technology Research (ISSN:13446606)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.194-201, 2005 (Released:2006-11-08)
参考文献数
19
被引用文献数
19 25

The effects of adding gelatinized starches to a kneading dough (a process known as yukone in Japanese) on the crumb grain of baked white breads were studied using magnetic resonance imaging (MRI) and using scanning electron microscopy (SEM) with and without distilled-water soaking of the samples. MRI revealed that pores became larger and rounder in yukone breads compared to control breads using the sponge dough method, while the number of pores decreased in yukone breads. SEM revealed many starch granules on the surface of pore walls in the control breads, whereas the yukone breads contained starch gels cemented between starch granules. Gluten nets were found to be uniform and oriented in the control breads and became thicker and coarser in the yukone breads. Comparing the SEM images of two commercial white breads made by the yukone method, the fine gluten nets under the starch walls were found to be considerably different.
著者
Aya Iwamoto Tomoyo Nakamura Naoki Narisawa Yukimasa Kawasaki Shin Abe Yasuyoshi Torii Hidenobu Senpuku Fumio Takenaga
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
Food Science and Technology Research (ISSN:13446606)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.129-137, 2018 (Released:2018-03-24)
参考文献数
33
被引用文献数
3 5

Our previous study indicated that certain commercially available proteases inhibit biofilm formation by cariogenic streptococci. Natto made from soybeans cultured with Bacillus subtilis natto contains an abundance of proteolytic enzymes. In this study, we investigated the correlation between the protease activity of extracts from 36 commercially available natto products and the inhibition of biofilm formation. The biofilm inhibitory effect was found to correlate with the level of protease activity in the natto extracts, without reducing the viable cell numbers. The natto extract markedly inhibited the production of a water-insoluble glucan by Streptococcus mutans, which is the main agent involved in the formation of biofilm by cariogenic streptococci. The characteristics of the protease present in the extract were similar to those of nattokinase. Our results indicate that the protease activity exhibited by extracts of the Japanese fermented food natto reduces the risk of caries by inhibiting biofilm formation.
著者
平田 明弘 王 逢周 木村 貞司 大武 由之
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.204-209, 1988-03-15 (Released:2011-02-17)
参考文献数
22

試験に用いた鶏は市販の白色レグホン種の産卵鶏で,市販の成鶏飼育用配合飼料で飼育した528日令の鶏である.鶏の可食部(胸筋,腿肉,肝臓,心臓および砂嚢)の重量は生体重の約1/3であった,調べた組織のなかで,肝臓が最も脂質含量が多く,胸筋は最も少なかった.鶏の脂質の主要な脂肪酸は,パルミチン酸,ステアリン酸,オレイン酸およびリノール酸であった.鶏の総脂質では多価不飽和脂肪酸含量が比較的多かった.鶏体組織の中性脂質画分では多価不飽和脂肪酸は少ないが,オレイン酸とリノール酸含量が多かった.中性脂質画分とリン脂質画分との顕著な差異は,リン脂質画分が中性脂質画分に比べて,ステアリン酸とアラキドン酸が多く,オレイン酸が少なく,また多価不飽和脂肪酸を多量に含むことであった-このような事実は'廃鶏の体組織が,酸化的酸敗に対して,おおむね敏感なことを示唆している.
著者
Chao ZHAO Kun ZHAO Xiaoyan LIU Yi-fan HUANG Bin LIU
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
Food Science and Technology Research (ISSN:13446606)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.661-667, 2013 (Released:2013-09-05)
参考文献数
35
被引用文献数
6 10

Orthogonal experiment was used to optimize the extraction conditions of Flammulina velutipes mycelia polysaccharides (FvP). Four independent variables (ratio of water to raw material, initial pH value, extracting temperature, and extracting time) were taken into consideration. A yield of FvP of 2.19% was obtained under an optimized condition (ratio of water to material of 50:1, initial pH value of 6.0, extracting temperature of 85°C, and extracting time of 6 h). Subsequently, antioxidative properties of FvP-2 (crude polysaccharides) and FvP-3 (deproteinized polysaccharides) prepared from F. velutipes mycelia were evaluated by monitoring the 2,2-diphenyl-1-picrylhydrazyl (DPPH) free radical and hydroxyl radical scavenging activity, together with antitumor activity against the human hepatocellular carcinoma BEL-7402 cells. DPPH scavenging rate of 65.85% and hydroxyl radical scavenging rate of 71.24% were obtained at 200 μg/mL of FvP-3. The inhibition rate of BEL-7402 cells was up to 45% at 640 μg/mL of FvP-2. These results suggested that FvP possesses potent antioxidant and antitumor properties. The polysaccharide may be useful as a functional food additive and an antioxidant and antitumor agent.
著者
大久 長範 堀金 明美 大能 俊久 吉田 充
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.11, pp.522-527, 2005-11-15
被引用文献数
4 4

1) 稲庭うどん, ナンバーワンひやむぎ, 讃岐うどんの圧縮強度 (低圧縮H1, 高圧縮H2) 及びその比 (H2/H1) を求めた.<br>2) 茹で30分後のH2は, ナンバーワンひやむぎで1.9N, 讃岐うどんで2.5Nでに対し, 稲庭うどんでは4N~7Nと大きな値であった. 時間の経過とともにH1とH2は変化するものもあったが, H2/H1比はほぼ一定の値となり, No1ひやむぎが約10, 讃岐うどん約8, 稲庭うどんが13~18であった.<br>3) 茹でた稲庭うどんをMRIにより観察したところ, 空隙があり, 空隙には水が進入していない状態が6時間に渡り維持された. ナンバーワンひやむぎや讃岐うどんにはこのような空隙が観察されなかった.
著者
Misa Ogushi Momoko Imai Minako Yoshizawa Kengo Suzuki Naoki Harada
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
Food Science and Technology Research (ISSN:13446606)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.153-158, 2020 (Released:2020-03-08)
参考文献数
31

Background: β-Glucans reportedly inhibit gastric ulceration; however, it is unclear which form of the polysaccharide is important for this inhibitory effect. In this study, the effect of paramylon from Euglena gracilis (β-(1,3)-glucan) on gastric ulcers was evaluated. Materials and methods: Wistar rats were exposed to water-immersion restraint stress (WIRS). Results: Dietary intake of Euglena extract powder, paramylon (insoluble), and amorphous paramylon (soluble) decreased the area of gastric ulceration in comparison with the control group. WIRS-induced increases of inducible nitric oxide synthase expression in the gastric mucosa and serum IgA and alanine aminotransferase levels were suppressed in rats fed with Euglena extract powder, paramylon, or amorphous paramylon. These results indicate that paramylon and amorphous paramylon suppressed gastric ulcers, presumably by reducing oxidative damage resulting from WIRS. In addition, our data suggest that Euglena extract powder, paramylon, and amorphous paramylon prevent the WIRS-induced influx of proinflammatory molecules from the gut.