著者
瀬岡 和子 Kazuko Seoka
出版者
同志社大学人文科学研究所
雑誌
社会科学 = The Social Science(The Social Sciences) (ISSN:04196759)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.1-34, 2014-05-30

戦後日本の小売業態革新に貢献したひとりとして、昭和30年代における吉田日出男の意識と行動に焦点を当てて、彼が日本初のスーパーマーケット「丸和フードセンター」を誕生させていく経緯と,その後、スーパーマーケットのボランタリーチェーン活動=「主婦の店」運動を展開していく過程を、長戸毅(日本NCR)や喜多村実(公開経営指導協会)との関係に注目しながら,ミクロの視点から明らかにした。また、ダイエー創業当時の中内功と吉田との交流関係や、中内が吉田の主婦の店運動をどのように見ていたのかについて考察した。