著者
Ulrich MASCHWITZ Wolfgang A. NASSIG Klaus DUMPERT Konrad FIEDLER
出版者
THE LEPIDOPTEROLOGICAL SOCIETY OF JAPAN
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.167-181, 1988-09-20 (Released:2017-08-10)

アシナガシジミ亜科の幼虫はすべて肉食であり,同翅亜目の昆虫およびその分泌物を食物としている.東南アジアのLogania,Miletus,Allotinusの3属の食性についてはほとんど知られていなかったが,我々の最近の研究で,これらの幼虫が肉食性であることが確認された.またアリの巣中での盗食寄生など,今まで知られなかった食性についての知見を得たので報告する.観察および実験は1986年から1987年にかけてクアラルンプールのMalaya大学Ulu Gombak野外研究センターとその付近で行われた.