著者
NUGROHO Bayu D.A. PRIMA Ardiansyah O.D. KANNO Hiromitsu SAMESHIMA Ryoji FUJII Hiroshi LOPEZ Larry CM.
出版者
JAPAN CLIMATOLOGY SEMINAR
雑誌
JAPANESE PROGRESS IN CLIMATOLOGY (ISSN:00753467)
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.1-10, 2013-12

Although there has been a high interest to investigate the relationship between climate and crop yields in Indonesia, little evidence is available for crops in highland of the country. This study evaluates the relationships between global climate indices (Southern Oscillation Index, SOI; sea surface temperature, SST) and rain-fed crop yields in Gunungkidul district, highland of South-Central Java. Principal Component Analysis (PCA) approach was used to summarize the averaged SSTs during planting season for the El Nino monitoring regions: IOBW (Indian Ocean Basin-Wide), Nino.West and Niiio.3. Crops yield of each sub-district of the area was detrended using a 5-year moving average to enhance reliability of the data. For some sub-districts, the first principal component of SSTs was negatively correlated to crop yield residuals of corn and soybean while SOI was positively correlated to that of corn and dryland paddy.インドネシアにおいては気候と農作物収量との関係に高い関心が寄せられているが,高地農業に関しては進展が少ない状況である。本研究では,南方振動指数(SOI)および海水面温度(SST)のグローバル指数とジャワ島南央部に位置するグヌンキドウール地区における天水農作物収量との関係を分析した。3つの地域(IOBW, Niňo.WestおよびNiňo.3)のSSTに対して主成分分折(PCA)を適用し,その代表となる主成分を抽出した。各地域の作物収量データの信頼性を向上させるために,元の収量データとその5年移動平均値から残差を計算し,正規化した。いくつかの地域では,SSTの第1主成分とトウモロコシ・ダイズの残差との間に負の相関を示し,またSOIはトウモロコシ・陸稲の残差との間に正の相関を示すことが明らかとなった。
著者
LOPEZ Larry 町村 尚
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

森林群落は、季節的に融解層を深くしないというプロテクトの役目を果たしている(カラマツ林と白カンバ林の場合)。森林群落下の気温はアラスより低い。しかし、この研究の結果によると湿潤草地の活動層は森林の深さと同じである。土壌水分が多いので、冬に凍った水は春になると水分の熱伝導度と潜熱の関係で解けにくくなる。カラマツ林の土壌断面の結果を見ると、活動層の塩分濃度は低いが、永久凍土に入ると急に高くなる。現在のアラスは永久凍土が破壊されてからできたものである。それで、今でも中央ヤクチアの永久凍土の塩分濃度が高いので、数センチの凍土がこの地域にとても大きな影響を与えると考えられる。その上で、森林は気候変動の関係で耐塩性草原になると二酸化炭層の吸収力75%下がることが明らかになった。現在、森林の蒸発散量はOverstoryとUnderstoryとがそれぞれ50-50%に分かれている。それで森林がなくなると水収支が徹底的に変化すると恐れがある。最後に、森林火災が起きる後進林生態に対しては大きな影響があるが,15年間ぐらい経つと森林と永久凍土が復活することを明らかにした。