著者
沢田 勇 Mohammad Mohammad K.
出版者
日本動物分類学会
雑誌
動物分類学会誌 (ISSN:02870223)
巻号頁・発行日
no.39, pp.1-7, 1989-06-25
被引用文献数
2

1985年9月,イラクのハディサで捕獲されたコウモリに膜様条虫に属する2新種が寄生していた.Asellia tridens murraianaに寄生していたVampirolepis mesopotamiana sp.nov.は長さが0.018〜0.022mmで,22〜30本の額嘴鉤を有する既知種8種のいずれとも額嘴鉤の形態が異っている.Rhinopoma microphyllumに寄生していたHymenolepis rhinopomae sp.nov.は台湾産H. scotophiliに極めて類似しているが,頸部の長さ,生殖孔の位置,精巣の配列状態および卵巣の形態が異っている.さらに1985年5月にバグダッドで捕獲されたPipistrellum kuhli ikhwaniusには種の同定が不可能な微小条虫Raillietina(s.l.)sp.が寄生していた.