著者
小畑 真梨子 OBATA Mariko
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 = BULLETIN OF THE FACULTY OF EDUCATION MIE UNIVERSITY. Natural Science,Humanities,Social Science,Education,Educational Practice (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.361-365, 2018-01-04

本稿では、身体活動を通した検証で、心身ともに音楽の感じ方の質を向上させることは、楽しさとともに音楽表現を深める可能性があることを示された先行研究、小畑(2017)において重要な因子とされた「質の意味」を考察していくものである。事実学に拠らず「意味」という視座から洞察的に見ていくことにより、その「質の意味」の洞察プロセスの行為そのものが、音楽を学ぶものや、音楽を指導していくものにとっての「本質」であるという“共通の認識”として生成されることを論じていくものである。