著者
Madewell B. Lund J. Munn R. Pino M.
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獣医学雑誌 (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.1079-1084, 1988-10-15
被引用文献数
2

11才の雌ドーベルマンの喉頭に発生した腫瘍を摘出し, 検索した. 腫瘍は種々の大きさで多形の細胞のシート状配列で構成されていた. 腫瘍細胞はデスミン, ミオグロビン, アクチンに強陽性, ビメンチンに弱陽性, 高分子ならびに低分子のサイトケラチン, 上皮細胞膜抗原ならびにミオシンに陰性であった. 電顕的には, 一部の腫瘍細胞の細胞質に, クリステに富むミトコンドリが多数存在し, 不整形で電子密度が高くZ帯に類似した領域が認められた. 以上の所見から, 本腫瘍は横紋筋肉腫と診断された.
著者
Madewell B. Lund J. Munn R. Pino M.
出版者
JAPANESE SOCIETY OF VETERINARY SCIENCE
雑誌
日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science) (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.1079-1084, 1988
被引用文献数
18

11才の雌ドーベルマンの喉頭に発生した腫瘍を摘出し, 検索した. 腫瘍は種々の大きさで多形の細胞のシート状配列で構成されていた. 腫瘍細胞はデスミン, ミオグロビン, アクチンに強陽性, ビメンチンに弱陽性, 高分子ならびに低分子のサイトケラチン, 上皮細胞膜抗原ならびにミオシンに陰性であった. 電顕的には, 一部の腫瘍細胞の細胞質に, クリステに富むミトコンドリが多数存在し, 不整形で電子密度が高くZ帯に類似した領域が認められた. 以上の所見から, 本腫瘍は横紋筋肉腫と診断された.