著者
SCHWARTZ LAURE
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

西洋における日本美術への眼差しや研究の歴史を辿る中で、本研究では、優れた学芸員であり著名な知識人であったジョルジュ・サール(1889~1966)の思想と功績を明らかにすることができた。サールは、ルーヴル美術館初のアジア美術部門の創設に携わり、次いで同部門の国立東洋美術館(ギメ美術館)への移管を指揮し、そこで1941年より学芸員を務めた。本研究では、20世紀前半のフランスに影響を及ぼした極東美術、とりわけ日本美術の概念やその普及に関わる重要な歴史と発展について考察することができた。