- 著者
-
鳥居 正人
松下 知世
松田 陽介
伊藤 進一郎
Masato Torii
Tomoyo Matsushita
Yosuke Matsuda
Shin-ichiro Ito
三重大学大学院生物資源学研究科
三重大学生物資源学部
三重大学大学院生物資源学研究科
三重大学大学院生物資源学研究科
Graduate School of Bioresources Mie University
Faculty of Bioresources Mie University
Graduate School of Bioresources Mie University
Graduate School of Bioresources Mie University
- 雑誌
- 樹木医学研究 (ISSN:13440268)
- 巻号頁・発行日
- vol.16, no.3, pp.119-122, 2012-07-31
ブナ科樹木の萎凋病菌Raffaelea quercivoraに対する外国産コナラ属樹種の感受性を明らかにするため,Quercus palustris, Q. robur, Q. rubra,日本産アラカシの各種苗木に対して,多点・1点接種を行った.その結果,多点接種における対照,無処理木では枯死が確認されなかったが,接種木ではQ. rubraのみで枯死が確認され,その枯死率は42%であった.また,枯死率は樹種間で有意に異なった.1点接種の接種木においてQ. rubraの接種部横断面における変色域の割合は,アラカシのものに比べ,有意に高かった.以上の結果から,R. quercivoraは外国産のQ. rubraに対して病原性を有することが明らかとなった.