- 著者
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横関,康祐
- 出版者
- 日本コンクリート工学協会
- 雑誌
- コンクリート工学年次論文報告集
- 巻号頁・発行日
- vol.20, no.1, 1998-06-30
東京都芝給水所は,明治27〜29年に建設された地下式給水所施設であり,底版や煉瓦作りの側壁・隔壁目地材としてコンクリートやモルタルが使用されている。本構造物の解体・新設工事に伴い,我が国でも数少ない100年以上もの長年月を経たセメント系材料の物理的・化学的変質挙動を調査した。その結果,表面から70mm程度はカルシウムに代表されるセメント分の溶出に伴い,水酸化カルシウムやC-S-Hの化学的変質が進行し,表面部には強度低下が確認されたものの,入念な施工がなされていたため40mm以深では,十分な性能を有していることが確認された。.