著者
深井,洋一
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, 2007-10-20

天日干しと熱風乾燥の乾燥手法の差異が品質に及ぼす影響を検討した。官能検査では,総合,味および硬さの3項目において,天日干しは熱風乾燥と比べ,有意に優れることが評価された。炊飯品質では,天日干しは熱風乾燥より,食味スコア等の5項目において品質指標が向上する傾向を示した。糊化特性は,天日干しは熱風乾燥と比べて,糊化開始温度が低く,最高粘度は高かった。電子顕微鏡では明確な差の断定には至らなかったが,天日干しと熱風乾燥の澱粉粒の形状の違いが膨潤性に影響している可能性が考えられた。これらのことから,本条件下では,天日干しは熱風乾燥を上回る米の品質を具備している可能性が示唆され,米本来のおいしさを損なわない乾燥処理に起因すると推察した。

言及状況

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一応稲架掛け天日干しのほうが食味は向上するという論文はあった。この論文がどの程度妥当かは不明 この論文だとたんぱく質やアミロース含量等は調べてるけど、ビタミンが増加するかは不明 ただ最近のライスセンターはより自然乾燥に近いので差は縮まってるのではないかな https://t.co/4eHrwx12bw https://t.co/Cl7aGuXc2u

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