著者
西原,直枝
出版者
人間-生活環境系会議
雑誌
人間-生活環境系シンポジウム報告集
巻号頁・発行日
vol.30, 2006-12-01

本報では、温熱環境や室内空気質環境のような室内環境質が知的生産性に与える影響を評価する為の、人体反応の客観的評価手法の一つとして、近赤外線分光を用いた脳内酸素代謝測定に着目した。人体の呼吸の深さが脳内酸素代謝に与える影響を調べるための被験者実験について報告した。呼吸深度状態について、安静時との比較を行ったところ、息止め後10秒において、右額側にて総ヘモグロビン濃度が有意に増加し(p<0.05)、酸化型ヘモグロビン濃度が増加する傾向があった(p<0.1)。また、深呼吸時は、右額側で、総ヘモグロビン濃度および酸化型ヘモグロビン濃度は減少する傾向があった(p<0.1)。呼吸深度の変化により脳内血流内のCO2分圧が変化し、脳内酸素代謝に影響を与える可能性が示唆された。

言及状況

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oxyHbとtotalHbは息止めたら上がるけど4秒で深呼吸したら下がる言うてる。 https://t.co/qhvtKVAryx

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