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地図上にタイトルはなく、裏面および渋紙製の袋に同じ書き題がある。両国国絵図の集成図で、主要道1里山の記入、海岸の港泊、航海情報など正保国絵図系とみえるが、村形は郡別に色分けされているものの形は小型の円で、村名はその下方に表示されるなど、表現方法は定式とは異なる。渡河地点の注記もほとんどみられない。縮尺は1里6寸(1:21,600)。郡色分け、石高は河内と摂津それぞれ別位置に記載され、河内は色分けと石高のみであるが、摂津は石高、新田高、本村、枝村、小物成(米・銀)を記載する。また、摂津の一部では流路沿いに河川敷が明示され、低地に回らされた堤防も描かれる。